こんにちは、藤森永子です。
シェイクスピア作品のなかで、真夏の夜の夢も有名かとおもいます。
夏の夜の夢、という名前に今はなっている作品です。
こちらの世界の話と、妖精の世界の話。
結婚する前の4人の男女の話と、結婚した夫婦の話。
昼間の世界の話と、夜の世界の話。
二面性をもって演出され、
回転舞台をつかって、場面変更をしたり、
妖精の王様や王妃様の演者が、
こちらの国の王様王妃様も演じて一人二役をしてみたり。
表と裏、陽と陰、
結婚するまえと結婚したあと、
二つの考えを楽しめる作品でもあります。
婚活でお見合いをしたら、男女一人が会います。
ところが、この作品では4人の男女がでて、
しかもその関係性は複雑。
お見合いして、よい相手なら、交際を継続。
そんな簡単な話をシェイクスピアが書くわけがありませんでした。
結婚はゴールで、通過点かと思いきや、
配偶者が出来て妻や夫という役割が追加されただけで、
これまでの立場がなくなることはありません。
誰かの子であり、兄弟であり、会社の一員で、
結婚して妻や夫という役割が増えただけです。
いろいろな立場があるのは世界が違うからです。
結婚生活のなかでは妻や夫。
実家という世界では誰かの子、兄弟。
世界を行き来して、いろいろな立場で生きています。
どの世界でも、どの立場でも、
大変なことはあるのだと思います。
結婚するまえでも色々あって大変で。
結婚してからも色々あって大変で。
とりあえず夫婦喧嘩から始まった真夏の夜の夢。
喧嘩するときも注意しないと、と思ったものです。