お稽古ごとで知り合った夫に一目惚れ、突然告白し失恋してしまった私。
自分のそれまでの恋愛パターンは、失恋した後キッパリ諦めたくても諦めきれずしばらくは引きずってしまう傾向にあり、この時も例外ではありませんでした。
失恋した後にあまりしつこくしてしまうと嫌われてしまうため、様子を見ながら接していました。
時は年末。
どういう話の流れか忘れてしまいましたが、お稽古ごとで仲良くしているメンバーで、横浜中華街で年越しをすることになりました。
何人かに声をかけてみて集まったのは、一緒にお稽古をはじめた友人と夫とその友人でした。
フラれたばかりでまさか彼が来るとは思わなかった私、心の中でガッツポーズを決めていました。
横浜市内で適当に夕食を済ませ、のんびりと中華街へと移動しました。
ご存知の方も多いかと思いますが、中華街の年明けは爆竹とともに始まります(現在わかりませんが)
ここだけの話、少し後悔しました、爆竹がかすめると怖いし痛いw
そう思ったのは私だけでなかったようで、すぐに脱出しました。
次に向かったのは、横浜の伝説の老舗バー『STAR DUST 』へ。
昔ながらのジュークボックスがあり、50円で好きなオールディーズの曲を2曲聴くことができます(当時)
そこで夜を明かしたかったのですが残念ながら深夜1時か2時に閉店とのこと、元旦とはいえ例外なくクローズし、当てもなくブラブラしました。
ここで取り仕切ったのは夫の友人のM氏、
もし私の男性の好みのタイプが男らしく引っ張ってくれる人なら、ここで乗り換えたのかもしれません、好きなタイプもちゃんと星に現れていますが、その話はまた後日。
話を戻し、私達はM氏を先頭に入れる飲食店を探し歩き続け、やっと朝まで居させてくれる居酒屋を見つけたのです。
楽しく食べて飲んでおしゃべりして…。
あっという間に時間はすぎていきました。
「つき合えない」とフラれはしたものの普通に楽しく会話することができるなんて幸せ!
これまでの私の失恋後は散々で、普通に接してくれないどころかまるで存在しなかったかのように無視されたり・冷たくされたりすることしか経験してこなかったので、これは嬉しいことでした。
帰宅して郵便ポストを見ると、もっと嬉しいことが待っていたのです。
彼から年賀状がきていたのです!
それだけでも嬉しかったのに、年賀ハガキにある言葉が書かれていたのです。
BEI MIR BIST DU SCHON
※ドイツ語表記のため、SCHONのOの上に『.』が2つつきます
これは1932年にショロム・セクンダが作曲した曲なんですが、私はベニー・グッドマンで知りました。
小学校6年生のときにベニー・グッドマンを知り、一番好きな曲がこれでした。
「えっ、これってもしかしてあの曲?知ってるの?」
驚くと同時に心躍りました、自分の周りでジャズを聴く人もベニー・グッドマンを知る人も少なかったので…。
おまけに歴代彼氏はバンドマン率が高かったのですが、音楽好きでもジャズはちょっと…という人ばかりだったので、これにはビックリしました。
年明け早々のレッスンで早速訊いてみました、
「年賀状に書いてあったあの言葉、もしかしたらベニー・グッドマン?」
答えはYES、あちらもまさか知っているとは思わず、ビックリしたそうです。
これは運命に違いない!
一度はつき合えないとフラれちゃったけど、これを逃すものか!
私の心が燃えたのは、言うまでもありません。
ちなみに上記の意味は、『私にとって君は美しい』曲名の邦題は、『素敵なあなた』です。
参考までにどんな曲なのかYouTube貼りつけておきますね。
少し残念な話、この曲は長めで5分10秒から曲調が変わるのですが、私が大好きなのは前半のクラリネット、出だしの雰囲気が最高です。
夫は5分10秒以降のトランペットが好み。
考えてみれば彼はトランペッターなので当たり前なんですが、同じ好きなものでも微妙なズレは、ちゃんとホロスコープに現れていたのです。
その話はまたいつか…。