こんにちは、帆高亜希です。
友人や知人と占いの話題になると、よくこんなことを言われます。
「不幸な星の下に生まれたって言われたらどうしよう…怖くて占いを受けられないんです」
独学で学んでいた頃は、そんな言葉にどう返していいか分かりませんでした。
けれど今では、少しでも安心してもらえるような言葉を届けられるようになったと思います。
たしかに、先天的にスムーズに幸せをつかみにくい星回りの方はいらっしゃいます。
でも、私がこれまで出会ってきたそういう方々は、決して「不幸そう」には見えませんでした。
もともとハードな星を持っているからこそ、うまく付き合う術を自然と身につけている――
あるいは、その星回りをしっかり活かせている方も多くいらっしゃいました。
むしろ私自身、「幸運の星の下に生まれた」と言われる側なのですが、スムーズにいかない経験ばかりでした。
どんなに幸運の配置を持っていても、星の流れによってはドン底に突き落とされることもある…。
それを、身をもって体験しています。
少し前のことですが、ある著名人が自ら命を絶つという悲しい出来事がありました。
その方のホロスコープを拝見して、私はとても驚きました。
なぜなら、「幸運の大三角形」とされるグランドトラインを2つも持っていたのです。
おそらく、生前に占い師に鑑定を依頼していたとしたら、多くの方が「順風満帆な人生」と判断したのではないでしょうか。
けれど、亡くなった日の星回りを見ると、数年前から精神的に厳しい時期が続いていたことがわかりました。
そして、当日は「何が起きてもおかしくない」ほど過酷な配置だったのです。
「幸運な星を持って生まれても、こういうことがあるんだな…」
そう思っていたはずなのに、実際に見るとやはり衝撃でした。
ここに、私たち占い師の大きな課題があると感じます。
もし、その人が生きているうちに、辛い気持ちのまま鑑定に訪れていたとしたら、私たちはどう伝えるべきだったのか?
どうすれば、少しでもその苦しみを和らげるためのヒントを、星から読み取れるのか?
それを考え続けることが、占い師としての私の使命だと思っています。