こんにちは、藤森永子です。
シェイクスピアの作品のなかで、
ハムレットは、酷い男性かと思われます。
なにせ、婚約者のオフィーリアに「尼寺にいけ」と、
結婚できない宣言をするのですから。
結婚間近の女性にとって、
男性からこう言われるとショックだと思います。
お見合いやデートで、
男性から断られる以上にショックだと思います。
ただでさえ、婚活でうまくいかないのは、
自分がダメなのか?何がいけなかったのか?
悩むものです。
容姿が気に入らない、
年収が気に入らない、
学歴が気に入らない、
家事をしてくれないのが気に入らない、
介護をしてくれないのは困る、
ローンを一緒に払ってくれないのは困る、
など、など、
なんとなく男性から断られた理由がわかる場合もあります。
でも、お見合いなどでは、理由を明らかにしないことも多いです。
家で静かにすごしたいので、無口な女性がいい、
お見合い後、断った理由を、
わざわざ結婚相談所経由で伝えてきた男性もいました。
男性の断る理由は様々です。
どう考えても、こちらに非がなければ、
もう次の相手を考えるのがいいと思います。
ただ、オフィーリアには、次の相手は考えられなかった。
ハムレット以外の相手は考えられなかった。
ハムレットの場合、まずは復讐第一だったので、
オフィーリアとの結婚は、すぐには出来なかったのでしょう。
2人の仲が良いと知られては、
オフィーリアの身にも危険が及ぶ可能性があります。
復讐を阻止する勢力がどこにいるかわかりません。
陰にかくれて2人の会話を聞いていた人が実はいたのです。
「尼寺にいけ」、
安全な尼寺でオフィーリアに独身で待ってもらいたかった、
そうハムレットは思って言ったのかもしれません。
「Get thee to a nunnery」
日本語では尼寺と訳されるnunneryですが、
修道院をさすこともあると講座で聞きました。
一時避難先として独身で修道院で過ごしてもらい、
ハムレットが復讐を終えて、
オフィーリアを迎えにきたら良いのに、
そのころ独身の私は、ハッピーエンドを妄想してしまいました。