こんにちは、藤森永子です。
最近は携帯電話ができて便利になりました。
昔は家に電話が1台あるだけで、持ち運ぶことなんてできない形でした。
家の壁からケーブルが出ていて、電話は、
そのケーブルと繋がってないと使えなかったのです。
携帯電話があれば、今現在どこにいるかわかります。
昔はそれすらも分からなかったものです。
携帯電話が出来る前から、藤森家はあちこち出かけていました。
藤森家の外出、海外も含まれます。
曽祖父はフランスに留学。
祖父は船乗りで世界に。
父はアメリカやフランスに仕事に。
私以外の兄弟は英語に不自由しなかったので、
大学卒業旅行時にはヨーロッパを放浪。
母としては、今は家にいるのか?職場にいるのか?
で聞いたと思うのですが、
第一声は「あんた今どこ?」
携帯電話も普及して、時間もあることだし、私は実家に電話をかけたのです。
そのとき私は初めての海外一人旅で、
フランスの高速道路の途中のサービスエリアにいました。
「えー、今、サービスエリア?
今、フランスに来ているのね。
そんで、モンサンミッシェルに行く途中の高速道路です。」
ちなみに、兄弟も私も、どこに旅行に行くかは事前に伝えることはほぼありません。
ながいながい沈黙のあとで、
「気をつけて帰ってきて」と言われました。
母としては、もう地球上のどこかにいることがわかればいいみたいです。
さて現在、人類は宇宙にも住んでいます。
「今、月に旅行にきているの」
「火星に仕事にきているの」
知り合いからそんな連絡が来ないかな、
と私は楽しみに待っています。