こんにちは、藤森永子です。
母は学芸員の資格を持っていました。
一緒に美術館や博物館に行き、説明が出来る人らしいのですが、
母の質問はだいたい「この部屋で、どれが一番高価か?」でした。
何かあったときに、学芸員は、
一番価値が高いものを持って逃げなきゃいけないそうです。
金銭的価値や歴史的価値、いろいろあるそうです。
どれが一番高いのか?
まだ小さかった私は、宝探しのようで、
美術館めぐりが楽しかったです。
大人になって、母からプレゼントされたのが、金のネックレスでした。
金というだけで価値がある代物です。
これを換金すれば、多少のお金になります。
金の価値があがったところで換金すれば、大きな利益も得られます。
とはいえ、お金にいまのところ不自由しておらず、
今も大切に保管しています。
「どれが一番高価か?」
お金の価値もあれば、思い出の価値もあります。