シェイクスピアと婚活 7 真夏の夜の夢

藤森永子(ふじもりながこ)

こんにちは、藤森永子です。

 

シェイクスピア作品のなかで、真夏の夜の夢も有名かとおもいます。

夏の夜の夢、という名前に今はなっている作品です。

 

こちらの世界の話と、妖精の世界の話。

結婚する前の4人の男女の話と、結婚した夫婦の話。

昼間の世界の話と、夜の世界の話。

 

二面性をもって演出され、

回転舞台をつかって、場面変更をしたり、

妖精の王様や王妃様の演者が、

こちらの国の王様王妃様も演じて一人二役をしてみたり。

 

表と裏、陽と陰、

結婚するまえと結婚したあと、

二つの考えを楽しめる作品でもあります。

 

婚活でお見合いをしたら、男女一人が会います。

ところが、この作品では4人の男女がでて、

しかもその関係性は複雑。

お見合いして、よい相手なら、交際を継続。

そんな簡単な話をシェイクスピアが書くわけがありませんでした。

 

結婚はゴールで、通過点かと思いきや、

配偶者が出来て妻や夫という役割が追加されただけで、

これまでの立場がなくなることはありません。

誰かの子であり、兄弟であり、会社の一員で、

結婚して妻や夫という役割が増えただけです。

 

いろいろな立場があるのは世界が違うからです。

結婚生活のなかでは妻や夫。

実家という世界では誰かの子、兄弟。

世界を行き来して、いろいろな立場で生きています。

 

どの世界でも、どの立場でも、

大変なことはあるのだと思います。

 

結婚するまえでも色々あって大変で。

結婚してからも色々あって大変で。

とりあえず夫婦喧嘩から始まった真夏の夜の夢。

喧嘩するときも注意しないと、と思ったものです。

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